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たのしい道具のイラスト&コラム
あなろぐ倶楽部 BlueBlack
トコトコロボットその2「TOKORO」制作編

「TOKORO」制作編トコトコシリーズ第4弾「TOKORO」制作編です

とりあえず顔から作ってみる
可動部から作り始めたほうが良さそうだがまずは顔から
このほうが思い入れが強くなるとどこかで聞いたことがある
たしか自由の女神も顔から作られたとか
神戸の鉄人だって・・・違ったらごめんなさい

まずは木材を足踏み糸鋸で部品の大きさに切り出す
それをナイフで削って形を出して行くのですが・・・
高級感と重さを兼ね備えた「柘植(シャムツゲ)」と「黒檀」でと思い作り始めてみたもののあまりの堅さに舌を巻く
根付なんかの細かな彫刻も出来る堅く目の詰まった木で仕上がりはきれいな光沢がでて好きですが加工が大変

これではそうとうな手間がかかると気付き顔と頭と背中のロケットを作ったところで作戦変更、あとは「スギ」で作成

「スギ」は香りが良くやわらかく加工しやすいそして木目も綺麗で好き
これくらいの大きさの工作には向いているのかも

と胴体を作ったところで手元にはスギの木材がわずかしかないことに気付く
勢いだけの行き当たりばったりでつくっているのだからしょうがない
などと開き直ってみる

足は在庫があった「ホウノキ」で作ることに変更
「ホウノキ」は包丁の柄や下駄、将棋の駒なんかにも使われる木です
安く手に入りやわらかく加工が楽です
色は「スギ」より白っぽい
足は股下の長さとほぼ一緒の少し大きめで安定感ばっちりに
そして裏には緩やかな曲面を削りだす

そして木を削る気力がなくなったところで手は木製ビーズ(16ミリ)を使用
かなり軽いのでたぶん「キリ」に色を塗ったモノと思う
手はやじろべえのおもりになる部分
ある程度重くなければならないので「黒檀」で作ろうと思っていたが0.3の銅を詰め込み何とか重さを出す

可動部など数箇所には真鍮を使い
足はパイプと棒を直角にハンダでくっつける
ひさしぶりのハンダはかなりの難敵で苦戦をしいられる
手の棒は乾電池にあてがい無理やり弧を作る

細部は木彫のシートで・・・・・

ここまでくれば完成までわずか
材料がいろいろになってしまい重さのバランスが心配ですが組立て開始
組立てるとちょっと頭が重いので手のおもりを増し重さを調節
目見当であけた穴が原因で少しゆがんでしまった胴は影響なしってことで

なんとか気力が続き形は完成にこぎつけることが出来ました
なかなかのバランスで立ち上がる「TOKORO」
動かしながらの微調整をして受動歩行のテストを待ちます

人形は顔が命ですとどこかの人形メーカーがいっていた
その通りだと思うのですがこの人形の場合は動きも重要なので気をぬけません






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