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![]() その中でも私がはまってしまったのが実用車という分野です 郵便屋さんに豆腐屋さん、新聞配達のお兄さんにおまわりさんの乗っているそれです 築地に行けば現役のつわものたちが並んでます 昭和の中ごろに作られたモノは細部まで無駄にスゴイ 頑丈に作られた黒っぽい車体には金のライン、太いタイヤ、でかい荷台、ロットブレーキ、風きり、革サドルに砲弾型ライト忘れちゃいけない無骨なスタンド 特徴がありすぎるところにさらにそれぞれ「威力号」「シャチ号」「開運号」など名前が付いていてそのマークは何箇所にも付けられていました この頃は自転車メーカーが乱立していて各メーカーのオリジナル自転車を作っていたので膨大な種類が存在するみたいです 当時のエンブレムだけ集めてもかなり面白いものになるでしょう 私が乗っている実用車は金ツバメと呼ばれる男女兼用車タイプ これはトップチューブが取外しできて上下に付け替えられるいわゆる男乗り、女乗りに変更できる車種です 今ではめずらしいこのタイプですがメーカーさんのお話では当時「兼用フレーム」の呼び名でカテゴライズされた自転車でした この実用車のキャッチフレーズは「二台に勝るこの一台」で耐久性と優美性を極め装飾は高級品だったと言わんばかりに主張しまくりです これでもかと七宝で飾られたマークを配し、ネジの頭にあるマークにも驚き革サドルに革のグリップ、前方に輝くのは風きりと呼ばれるマスコット 重いのが難点ではありますが乗ってしまうとそれほど感じません 今のモノと重心が違うのか慣れると安定感に感動します 錆と塗装のはがれなどで人から見るとただのぼろ自転車なのですがちゃんと見てください今も残る威厳と優美さがいじらしく主張してます |
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