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今やパソコンのソフトを使えば自由に楕円が描けるが私が製版で働いていた頃は楕円は難題のひとつでした そこで必要なのがテンプレート楕円定規や楕円コンパス 私はこれらを使っても思ったような楕円が描けず苦労しましたが・・ この楕円コンパスがなかなか不思議な楽しい動きをするのです 直交する2定直線上に両端をおく定長線分を定比に分ける点の軌跡は楕円になる原理とやらが使われている道具・・難しい 楕円の大きさを決めてくるりと回す 楕円を描いていくのですが機構では面白い動きを見せてくれる スライダが交差したレールの上を行ったりきたり 上下と左右のスライダーがぶつかりそうでぶつからない これは「両スライダ機構」というらしい そして楕円の出来上がり シンプル機構で安定した感じがぐっと来ます このほかにも楕円を描く方法はいろいろあります まずはわっか状の紐と2個のピンで! ピンで2点の位置を決めわっかをはめる ピンと筆記用具で三角になる様紐を張る そしてぐる〜と紐がたるまないように回すと出来上がる最もアナログな方法 まさにコンパスな形の楕円コンパス 2007年に開催されたレオナルド・ダ・ビンチ展に確か楕円コンパスが展示されていました こちらのモノは普通のコンパスに足が2本追加されたような形をしていた シンプルで素敵な道具です そしてさらに進化したモノも 遊星軌道筆記用具という楕円コンパスが存在するらしい 名前からしてスゴイ もちろん機械式で円、楕円、リサージュ曲線が描くことができるそうです ぜひ使ってみたいと思うのでした どれも面倒だけど楕円を描く工程の楽しさが伝わってきます 一度おためしあれ!! って暮らしの中ではあまり楕円を描く場面には遭遇しないけど |
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