涼やかな音色で人を和ませる風鈴
私の持っている風鈴は「南部鉄器」のモノですが有名な所で見るからに涼しげなガラス製の「江戸風鈴」や仏具に用いられる砂張を使った余韻がすばらしい「小田原風鈴」なんてのも
たいていのモノは半鐘型ですが一風変わった有名風鈴があることを知ったのはつい最近
2膳分(4本)の火箸がぶら下がり風で中央にぶら下がった歯車の様なモノが火箸にあたりなんともいえない良い音を出す
その名は「明珍火箸 (みょうちんひばし)」
姫路の明珍宗理氏による風鈴です
火箸一本に1000回たたいたその音色は自然に近いゆらぎを持つそうだ
ぜひ生音を聞いてみたいものです
明珍家はもともと甲冑を作っていたお家で現在の明珍宗理氏はなんと52代目
・・・すごい
明治に入り甲冑の需要がなくなり火箸を作るようにさらに昭和30年代に入り火箸の需要が落ち込むとその技を風鈴へ
すばらしい音色でファンはかなり多いみたいです
(有名どころで冨田勲やスティービーワンダーなど)さらにはSONYのマイクの音質検査にも使われているそうです
ますます欲しくなる
その音に惚れ込んだ「現代の名工」時計職人の塩原研治氏はなんと時計の中に組み込んでしまいました
セイコーの創業130周年を記念した時計に「クレドール ノード スプリングドライブ ミニッツリピーター」というのがあるのですがこの時計は機械式でボタン押すと音で時刻を知らせてくれる
機械式の腕時計でこれをやるのはものすごいことらしい
ゴングと呼ばれる部品の素材の鋼を鍛えあげたのが明珍宗理氏だそうです
ボタンを押すとこのゴングをハンマーがたたきチ〜〜ン、チ〜〜ンと余韻のあるいい音を出すそうな
価格もおどろきの1個3465万円
家が買えるじゃん
明珍火箸(風鈴)の値段はいろいろありこんな感じ
(並) 5,250円・(上) 7,350円 ・ (上上) 12,600円・(特上) 18,900円・(特々上) 36,750円
(2011.5.9調べ)
時計の値段を見てから見ると特々上でも安く感じるが結構いい値段ですね
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